コーヒー豆の保存はいつまでOK?美味しく飲める賞味期限と保存方法は
モーニングコーヒーがないと1日が始まらない、という人は多いですよね。
では、いつまで美味しく飲めるのか、賞味期限を気にされたことはありませんか?
あまり知られていませんが、コーヒー豆や粉は生鮮食品であり、賞味期限があります。
しかし、焙煎業者によっても期限設定が異なり、品質や焙煎度合い、保存の環境によっても賞味期限は違ってきます。
また、量り売りなどで購入したものだと更にわかりづらいですよね。
コーヒー豆のままの状態や挽いて粉にした状態、また未開封のもと開封したものでも美味しく飲める期間は変わってきます。
ここではコーヒー豆の賞味期限や保存方法などについて、紹介していきます。
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コーヒー豆の賞味期限・保存できる期間はどのくらい?
コーヒー豆の賞味期限は、未開封の状態で常温保存した場合の「美味しく飲める期限」となっています。
製造日から約「12ヶ月」を目安としますが、脂質を含んでいるコーヒー豆は焙煎された時から酸化が進んでいきます。
製造日とは焙煎された日であるので、もし焙煎日がわからないコーヒー豆であれば正確な賞味期限はわかりません。
賞味期限はあくまでも「いつまで美味しく飲めるのか」という期限であり、コーヒー豆本来の香りを大切に楽しむ方は、購入されて早めに飲み切りましょう。
開封された場合には、コーヒー豆を挽いて粉にしたものでは10日以内、コーヒー豆の状態だと30日以内で飲みきるようにしてください。
開封されたコーヒー豆は、酸素や湿度にも触れる事で劣化し、挽いた粉の状態になると表面積が増える事で更に酸化が速まります。
1週間程度で飲みきる量であれば、常温での保存でも問題ありませんが、真冬でなければ冷蔵庫で保存してください。
また、購入してから1ヶ月以上飲まないとわかっている場合は、冷凍庫で保存することをおすすめします。
冷凍庫で保存することによって劣化のスピードを遅らせることができますが、何度も取り出すことには注意が必要です。
出し入れによる温度変化で結露が発生して、コーヒー豆が水分を吸うことになるので、1回分を小分けにして冷凍すると良いでしょう。
- コーヒー豆を豆のままだと1〜2ヶ月
- コーヒー豆を挽いて保存する場合は3週間前後
保存期間の目安は、コーヒー豆や粉の品種、焙煎の度合いによっても変わってきます。
冷凍することで劣化のスピードは遅くなっても、劣化は徐々に進みます。
きちんと保存していても美味しくコーヒーを飲むためには、目安となる保存期間中に飲みきるようにしましょう。
美味しいコーヒーの淹れ方については、こちらの記事で解説しています。
コーヒー豆を保存するときは密閉を。温度・湿度にも注意して
コーヒー豆は、「酸素」「紫外線」「高温」「湿度」の4つの要因が劣化の原因となる要素です。
酸素に触れるとコーヒー豆が化学反応を起こし酸化のスピードが加速するので、できるだけ酸素に触れないようにします。
コーヒー豆は温度変化や高温多湿を嫌います。
温度が上がるとコーヒー豆の劣化の進行が加速し、温度が低ければ、コーヒー豆の劣化を抑えることができます。
そして大切なのがコーヒー豆の大敵のカビの原因となる湿度からコーヒー豆を守ることです。
コーヒー豆を湿度から守るためには、密閉性の高い容器を選びます。
密閉性の容器を使うことで、次のような効果を期待することができます。
- 湿度と乾燥を防ぐことができる
- 香りや風味を逃さない
- 他の食品からの匂い吸着を軽減
密閉性の1番の利点は、「香りを逃さず香りを守るため」に重要であるということです。
コーヒー豆を購入の際にも、真空に近い密閉包装のものがおすすめ。「酸素」「紫外線」「高温」「湿度」の4つの要因の中の3つを防ぐことができるのからです。
- コーヒー豆が、空気中の酸素に触れることが少ない
- 紫外線の影響を受けない
- 湿気や水分から守られる
開封後はフリーザーバッグやアルミ袋などは、しっかりと空気を抜き取って保管します。
保存缶は、蓋の部分に外気を閉ざす弁が付いているものを使うことで、酸素や湿気からの影響を最小限に防げるでしょう。
コーヒーを美味しく保存するキャニスターほか、初心者の方におすすめコーヒー用品はこちらの記事で解説しています。
コーヒー豆や粉を美味しく保存する方法
コーヒー豆や、コーヒー豆を挽いた粉を、香りや風味を損なわずいつまでも美味しくいただきたいですよね。
保存の容器にこだわる以外にも、適切な保存方法を行わなければなりません。
適切な保存ができていなければどうなるでしょうか?
- コーヒー豆の香りが失われる
- 酸味のある香りや味が強くなる
- 抽出したときのふくらみが弱くなる
こんな状態になる前に、正しい保管場所で保存する事を心がけましょう。
正しい保管場所とは、開封前だと直射日光の当たらない冷暗所。
開封後も同じように常温で保存する場合は直射日光の当たらない冷暗所で保存しますが、早めに飲み切るようにしましょう。
もし早めに飲みきれない場合は冷蔵庫内で保存することをおすすめします。
焙煎後のコーヒー豆は水分やニオイを、吸着しやすい特徴がありますので、冷蔵庫内の他の食品の匂いを吸着させないほうがいいです。
- ゴムパッキンが付いている陶器の入れ物や、缶や瓶など密閉された容器を使う。
- 扉付近から離れた場所で保管する。
コーヒー豆を冷蔵庫から出し入れすると、冷蔵庫内と外気との温度差で水滴がつきやすくなります。
1回分の量を小分けにして保存されていると便利で美味しく召し上がれますよ。
長期保存する場合には、購入した状態の真空包装のままで冷凍庫で保存します。
冷凍庫で保存する場合には、次のようなことに注意が必要です。
他の食品のニオイ移りに注意
焙煎コーヒー豆はニオイや水分を吸着しやすい特徴があります。
ニオイの強いものと一緒にいれるとコーヒー豆のせっかくの風味が損なわれてしまうので注意しましょう。
使う前に必ず解凍する
解凍しないでそのままコーヒーを挿れると、うまく抽出することができません。
蒸らしの温度が変わることで味に影響が出てしまうので、必ず解凍して使いましょう。
解凍する場合には結露に注意する
急速な解凍を行うと、急激な温度変化によって結露が発生してしまいます。
いきなり常温で解凍するのではなく、冷蔵庫でゆっくりと解凍して、そのあと常温に戻しましょう。
以上、4点の注意点をあげてみましたが、コーヒー豆を解凍した後は再冷凍はしないようにしてくださいね。
何度も温度変化をしてしまうと、コーヒー豆はどんどん劣化が進んでしまいます。
そして、解凍後は使い切るまで密閉できる保存容器に入れて冷蔵庫で保存してくださいね。
コーヒー豆の保存方法に気をつけて、美味しいコーヒーを楽しもう
コーヒー豆が生鮮食品であり、美味しく飲むには早めに飲むことが大切だということがわかりましたね。
賞味期限は12ヶ月とお伝えしましたが、その期間には季節も移り変わり温度変化もあります。
気温にあった適切な保存方法で、長く美味しくコーヒー豆の味や香りを楽しんでいきましょう。
ここまで紹介してきたコーヒー豆の保存について、簡単にまとめてみました。
- 購入の際には真空包装のものを購入する
- 保存する場合は密閉性の高い容器に入れる
- 保存する場所は直射日光を避けた冷暗所
- 1週間で使えなければ冷蔵庫で保存
- 劣化を遅らせるためには冷凍庫で保存
- 冷凍、冷蔵保存は1回分ずつ小分けにして密封
- 解凍は温度変化に注意してゆっくりと
- 常温に戻したものは密封保存して使い切る
適切でない保管方法や時間の経過によって、コーヒー豆の劣化はどんどん進んでいきます。
これから先、コーヒー豆の保存には大敵の高温多湿の長い季節を迎えます。
コーヒー豆をいつまでも美味しく飲むために、賞味期限や保存方法に気をつけながら、コーヒー豆の味と香りを楽しみましょう。