コーヒー豆の種類と産地を知っていますか?味の違いと特徴をカフェ店長が解説

毎日コーヒーを飲む、コーヒー好きのあなた。こだわりのコーヒー豆の種類や産地は知っていますか?

コーヒー産地の国は聞いたことがあっても、どのコーヒー豆がどの国の産地かまでは詳しくわからないな…という方も多いのではないでしょうか・

ここでは様々な種類のコーヒー豆と産地、そしてコーヒー豆によって変わる味の違いや特徴を紹介していきますね。

自分好みの味と香りのこだわり産地を見つけて、さらにコーヒーの世界を楽しんでいただくヒントになれば嬉しいです。

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もくじ

世界のコーヒー産地で作られているアラビカ種とロブスタ(カネフォラ)種

世界のコーヒー産地で作られているアラビカ種とロブスタ(カネフォラ)種

コーヒー豆自体の種類は、「アラビカ種」「ロブスタ(カネフォラ)種」の2つに分けられます。

世界中で飲まれているコーヒーのほとんどが「アラビカ種」。 

アラビカ種は、焙煎することによって酸味が和らぎ、香りや苦味、そして甘みが引き出されていきます。

病弱で神経質、そして収穫量も少ない特性があり、栽培することが非常に難しい品種です。

一方でロブスタ種は、アラビカ種と比較すると一度に沢山の収穫ができ、耐病性に優れた品種です。

ロブスタ種は味わいは酸味がなく苦味や渋みが強く、また麦茶に似たロブ臭と呼ばれる独特な香りも強いため、ストレートで飲むことはおすすめできません。

インスタントコーヒーや缶コーヒーなどにも使われていて、アラビカ種より安価なのでお求め安いのが特徴です。

美味しいコーヒー豆の焙煎についてはこちらの記事で解説しています。

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コーヒー豆の種類と主な産地の特徴を紹介

コーヒー豆の品種「アラビカ種」と「ロブスタ種」について説明してきました。

続いて、コーヒー豆はどんな国で栽培されているのか?コーヒーの産地別の種類や特徴について紹介していきます。

ブラジル

コーヒー豆の種類と主な産地の特徴を紹介

ブラジル産のコーヒー豆は、苦味と酸味が強過ぎず、バランスのとれた味わいが特徴です。

生産地域が広く、生産場所による風味の違いに差がありますが、存在感のあるコクやクセのないフレーバーを好むファンが多いコーヒー豆です。

生産量が多く、安価で手に入りやすいブラジル産のコーヒー豆は、ローコストで高品質なコーヒーを味わえる数少ない生産国といえます。

ブレンドのベースとしても多く使われていて、コーヒー豆の購入が初めてという方にも是非おすすめしたいですね。

ジャマイカ

ジャマイカ産のコーヒー豆は最高級の品質と呼ばれており、滑らかな喉越しや軽い口当たりが特徴になります。

ジャマイカ産のコーヒー豆でよく知られているのが、コーヒー豆の王様と呼ばれる「ブルーマウンテンコーヒー」です。

ブルーマウンテンコーヒーは、栽培エリアが狭いことで生産量も少ないため、非常に希少価値の高いコーヒー豆です。

苦味や甘み、酸味、そして香りやコク、全てにおいてバランスに優れています。

芳醇なコクとフルーティーな甘み、まろやかな味、クセがなくやわらかな喉越し。

どれをとっても贅沢な味わいに満足のいくコーヒー豆です。

キューバ

キューバ産のコーヒー豆は、上品な香りとブルーマウンテンに似たバランスの良い風味が特徴です。

味にもクセがなく喉越しも滑らかで、非常に澄んだ口当たりを感じることができます。

「キューバと言ったらコーヒー豆」と言われる程の国へ成長を遂げており、また日本にもキューバ産のコーヒー豆を使用するお店が増えています。

日本にも多く輸出されているので、もしかしたらキューバのコーヒー豆と知らずに楽しんでいるかもしれないですね。

メキシコ

メキシコ産のコーヒー豆は、甘さ控えめでさわやかな酸味と香りで控えめな苦味が特徴です。

ストレートで飲むとメキシコ産のコーヒー豆の上品な味わいが実感できます。

浅煎りにしても深煎りにしてもそれぞれの風味と味わいが楽しめ、ブレンド用にもよく使用されているコーヒー豆です。

また、メキシコ産のコーヒー豆の味の特徴は、気候の変動などの影響を受け、地域や農園によっても違ってきます。

標高が高い地域は昼と夜の温度変化が激しく、そのためとても身が引き締まったコーヒー豆が仕上がります。

「メキシコ産」と一括りで選ばずに、地域や栽培された農園を選んで購入すると、コーヒー豆の味の違いをより楽しむことができますね。

ハワイ・コナ

ハワイ・コナ産のコーヒー豆は生産量が少ないことで、日本国内では高級豆として取り扱われています。

世界のコーヒー豆の生産量の中で1%以下という非常に希少であるため、ブルーマウンテンと並ぶ世界的にも最高級のコーヒー豆と言われています。

柔らかな酸味、甘い香りとすっきりとした爽やかな味わいと、苦味が少ないのが特徴です。

コーヒー豆のサイズが大きいほど完熟されて味が良いとされているため、コナコーヒーはサイズ別にセレクトしています。

大きい豆ほど等級が高く、コナコーヒーのまろやかで甘みのある風味をより一層楽しむことができます。

タンザニア

タンザニア産のコーヒー豆を日本では「キリマンジャロ」と呼称されています。

柑橘系に似たフルーティーな甘みと、やや強めの酸味、すっきりとした味わいが特徴です。

深い焙煎での上品な苦味は、浅煎りや中煎りとはまた違った風味を楽しむことができます。

酸味と苦味の絶品のバランスを感じることができるストレートでの飲用がおすすめです。

是非、このすっきりとした上品な味わいを堪能してみてくださいね。

コロンビア

コロンビア産のコーヒー豆、と聞くとピンと来ない方でも「エメラルドマウンテン」という名称だと聞いたことがあるのではないでしょうか。

コロンビア産のコーヒー豆は芳醇な甘み、コクがあり柔らかな苦味、また酸味が強いわりに突出しないバランスの良いマイルドな味わいが特徴です。

手に入りやすく、ブレンドのベースとして使われることも多いコロンビア豆は、コーヒーの基本の味として親しまれています。

ペーパードリップで、甘みと酸味を引き出すように抽出すると、コーヒー豆の個性をより感じることができるでしょう。

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エチオピア

エチオピア産のコーヒー豆は、フルーティーな香りと独特な酸味が特徴で、「世界最高の香りを誇る」と言われています。

ジャスミンのような香りと例えられるアビシニア高原のものが特に有名で、苦味が少なくコクや甘味も他のコーヒー豆と比較すると控えめな味わいです。

「シダモ」「イルガチェフェ」などのエチオピア産のコーヒー豆も、甘味とフルーティーな香りなど同じ特徴があげられます。

「ワイン」や「スパイス」にも例えられるさわやかな味と香りに優れたエチオピア産のコーヒー豆。

この世界最高級の香りを、ぜひ一度味わってみてくださいね。

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インドネシア

インドネシアはコーヒー豆の生産大国で、世界第4位の生産量と輸出量を誇ります。

コーヒー豆の質の良さ、味わいの良さは世界中に認められており、豆の種類も幅広く揃えられています。

インドネシア産のコーヒー豆は、ハーブやスパイス、フルーツなどの、さまざまな風味を味わうことができます。

またインドネシアでベースコーヒーとして扱う「インドネシア アルール」は、プルーンやカカオ風味を感じさせる甘みと独特な舌触りに特徴があります。

種類も豊富で多種多様な味や特徴があるので、自分の好みに合ったコーヒー豆を見つけるのも楽しいですよね。

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東ティモール

東ティモール産のコーヒー豆は、リンゴのような甘酸っぱさの中に存在感のある苦味や甘みのある、さわやかな酸味のある味わいに特徴があります

ブラックコーヒーがあまり得意ではない方にも、東ティモール産のさっぱりとした飲み口は、チャレンジしやすいかもしれないですね。

東ティモール産のコーヒー豆はコールドブリューにすると、酸味が活きてフルーティーな味わいになります。

コールドブリューにより苦味が消えて、さらに美味しさが増しますので、アイスコーヒーが好きな方は迷わずお試しくださいね。

コスタリカ

コスタリカ産のコーヒー豆は、酸味系で控えめな苦味でクリアな飲み口が特徴です。

抽出温度の理想は85°Cとやや低めの温度の理由は、苦味・酸味・甘み・コク、この4つの味わいを引き立たせて風味を楽しむためです。

また独特の風味を味わうために、コーヒー豆をいつもよりほんの少し多目に入れて、濃く抽出した味わいもおすすめです。

またミルクとも相性が良いので、コーヒー豆とミルクの甘味との相乗効果で、キャラメルのような風味を味わうことができますよ。

コーヒーの美味しい淹れ方については、こちらの記事もご覧ください。

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コーヒー豆の種類・産地を知って好みの味を見つけよう

コーヒー豆の産地別の種類を紹介してきました。

コーヒー豆の種類と産地の数だけ、コーヒーの味の違いが存在する…奥深くて面白い、コーヒーの世界!

まだまだ紹介しきれない程のたくさんの種類のコーヒー豆が世界中に存在しています。

コーヒー豆のそれぞれの味や特徴を知り得たことで、自分に合ったコーヒー豆を探してみてはいかがでしょうか。

大社珈琲では、エチオピア・東ティモール・コスタリカ産など世界のスペシャルティコーヒーを自家焙煎してお届けしています。

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